人は起きていても夢を見ている
人は日々生活し、仕事をしながらでも、さまざまな想念(気になること、とらわれていること、気づき)がコロコロと浮かんではパッと消えていく。
その動きを意識して止めようとしても、止めることはできない。
大乗仏教、禅では、想念にとらわれる(気にする、考え込む)ことなしに、ただ流していくことを推奨している。
想念を流していくことができるか?
<想念のライフサイクル>
会社で前に座っている嫌なやつから嫌味を言われた
↓
心が少しだけ傷ついた気がした
↓
忘れた
↓
無意識・深層心理では、すごく傷ついていて、忘れられない
↓
帰りの電車でゲームをしていても、嫌味を言われたことが浮かんでは消える
↓
嫌味を言われたことが夢に出てくる
人は寝ている時と同じように、起きて活動している時であっても、喫緊なできごとや心配事が(頭の中のシナプスが信号を送り合うことにより)浮かんでは消えている。
それは夢を見ているのと全く同じ状態なので、物事の解決には全く寄与しない。
私も、長時間の討論のある打ち合わせをした日の夜は眠りにくいことがある。
自分では頭の中を整理したいのだが、あまりに情報が多く、整理できない状態になっている時なのである。
そんなときには、アウトプットすると良い場合が多い。
私の場合は、iPadのメモに頭の中に溜まってしまった情報を書き出す。
書き出すと、不思議と頭の中に溜まった情報が整理されていく(頭の中のシナプス情報交換が少しづつ減っていく)。
シナプスの頻繁な情報交換がなぜ起きるのかというと、ある出来事(深層心理で重要だと認識した出来事)を記憶しておこうと努力しているためである。
その出来事の記憶を外部記憶に移すことで、「あ、これ忘れてもいいんだ。安心だ。」と深層心理(無意識)が理解するために、シナプスの活動は減っていく。
私の祖母は、90歳になっても、日記を毎日つけていて、ときどき鉛筆を鉛筆削りで削ってあげたりした。
日記というのは、その日のいい出来事も、胸がしめつけられるような嫌な出来事も紙に文字を書いて保存しておくことで、深層心理が安心する効果をもたらしていたのだ。
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