なぜ私は仕事が速いと言われるのかインサイトしてみた
私はよく仕事が速いとか、手が速いとか、と言われる。
自分ではそうは思わないのだが、人が働く姿をみていると、「効率悪いな。」と思うことはある。
仕事を家に持ち帰ったり、隠れて仕事して上司から褒められたり、そんな暗黙の了解で長時間の労働をするようなこと、それらは仕事が速いとは言わないと考えている。
そこで、自分を自分で科学してみた。
なぜ私は仕事が速いのか?
・人が持っているポテンシャル自体に個体差は少ない。
なので、同一条件でのパフォーマンスも大差はない。
ただし、人が働くということには、実は2通りある。
1) 自分のために働く
損得勘定で、自分が得をするため、とか、早く仕事を終わらせて遊びたい、とか、
家族を養うために、上司に気に入られ、成果を認められるにはどうすべきかと考えながら、とか。
2) 誰かのために働く
新しい方策を編み出して、それを共有して、社会の役に立ちたい、とか、
ユーザが使う具体的なシーンを想像して設計し、痒いところに手が届くプロダクトを作りたい、とか。
自分の大切な人が、この仕事を引き継いだとして、わかりやすい手引き書やアーキテクチャ、そして、ソースコードになるようにしたい、とか。
そして、誰かのために働くと、脳の別領域(自分のために働く場合には必要のないエリア)のシナプスが活性化するのである。
ある領域のシナプスの活性はその他の領域(例えば、モチベーションやプログラミングで使う領域)の活性化を誘発する。
働くという行為には、思い通りに進まないというジレンマが付いてくる。
自分のために働くと、仕事が思うようにいかないとき(いわゆる、ハマってしまったとき)に、その問題にズッポリと囚われてしまい、それを解決する糸口を発見するのに長い時間を要するようになる。
誰かのために働くと、仕事上の問題が発生しても、冷静にインサイト(分析)しようとするようになるのだ。
これは、実際に、「誰かのために働く」ことを経験しないと理解できないだろう。
なぜ、誰かのために働くと、効率が良くなり、仕事が速くなるのか、その答えは、人の身体の仕組みがそうなっているからだ。
言い換えれば、アダムとイヴから数10万年の間に、「社会」を発明し、それを形成してきた人が生き残り、現代まで継続し、その結果として、獲得した性質かもしれない。
・今している事以外のことを考えない
最近、「仕事はマルチタスクでするのが良い」と言っている人がいる。
実は、CPUにおいてもマルチタスクが非効率であるように、人がマルチタスクするということは、一つひとつの仕事を行うごとに、コンテキストを切り替えなければならない。
その切り替えには、ものすごくエネルギーを消費してしまう。
マルチタスクで仕事を行うことは、とても非効率なのだ。
では、どのようにしたら良いのかというと、今行なっていることだけを考えること。
請求書を作っているときは、請求書を正確に作ることだけを考える。
「この請求書を作ったら、次は報告書を書かなくちゃならない。しんどいな。」
みたいに、次にする仕事を先回りして考えないことだ。
この弊害は、マルチタスクが非効率であるのと全く同じ理由(コンテキスト切り替えは非効率)である。
ある仕事をしているときには、そのことだけを考える。
次の仕事や、過去にやった仕事のことを考えないことだ。
以上、インサイトしてきたように、仕事を効率よく行うためには、
1) 誰かのために働くこと。
2) 仕事は一つづつ行うこと。
この2つが、私が人から仕事が速いと思われる理由である。
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