自分がプログラマになったことが不思議で仕方ない
いまだに自分がプログラマになったことが不思議で仕方ない。
魚釣りとギターが好きな子供だったけれど、それらを職業にすることはなかった。
私の父は土木建設をしていた人だったが、なぜだか父と同じ職業をしようと思ったことは一度もなかった。
漠然とサラリーマンになるのかなと思っていたが、実際には22歳の時に起業しワープロ・インプットサービスを始めた。
なぜそうしたのかと考えてみると、私にとっての最優先事項は「自由でいること」だったからだ。
これは今でも変わっていない。なぜだか分からないが、管理されることに嫌悪感を感じるのだ。
自由を選ぶということは大変なことが多い。自由であることを捨てて生きられれば楽だろうなとも思う。
このことは父から受け継いだ唯一のものかもしれない。
私が小学生の頃、小学校に提出する書類に父兄の職業を書く欄があったのだが、父はいつもそこに「自由業」と書き込んでいた。
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数学や物理の公式もとても将来使うことはないだろうと高を括り、文系の学部である法学部を選んだ。
数学はこの業界に入ってから、入社した会社の研修で一から教えてもらった。
社会科学というのは、この出来上がった社会を科学し、うまく世の中を渡っていくには都合の良い学問だが、この社会のエレメントをひとつも形成することはできない。
この社会を形成するエレメントを作るのはいつの時代も自然科学の領域で優れた人々だった。
先日ノーベル賞をとった日本人科学者のような人が研究し導き出した答えを利用して、またはインスピレーションを授かって、世の中の人に受け入れられるようなモノを作ることしかできやしない。
アプリというのは応用プログラムであるので、コンピュータを作る人、オペレーションシステムを作る人、コンパイラやリンカを作る人がいて初めて成り立つ職業である。
インターネットがこの世にできるまで、何かを研究したり、生産したりするには、「会社」という組織体の一員になり、情報や技能を共有することが必須だった。
現在、プログラマという職業が成り立つのは、インターネットで世界中の人と情報が共有できるからだ。
大企業に所属していなくとも、最新の情報を得ることができるようになったからだ。
健康な体とモチベーションと9年間まじめに教育を受ける機会を得ていれば、世界中どんなところにいても、地位や職業に関わりなく、情報を得て自らの糧とすることができるのである。
私は社会的な人間とはほど遠いが、この社会が良い方に向かってくれればいいなと思っている。
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