スマホアプリ開発に設計ドキュメントは必要か?
アプリを作ることをなぜアプリ開発というのでしょうか?
英語の app development を翻訳したからですね。
英語でなぜ開発(development)というのかというと、コンピュータを発明した米国でコンピュータシステム(コンピュータプログラム)を多人数で開発するために、不動産建設のメソッドをそのまま持ってきてシステム開発を行ったのがその始まりだ。
数十人の集団で数百億円をかけて作る銀行システムのようなものは今でも次のような不動産開発と同じ手順で行われる。
<レガシー・ウォーターフォールモデル>
・調査分析
↓
・要件定義書作成
↓
・基本設計書作成
↓
・詳細設計書作成
↓
・開発
↓
・単体試験書手順書、実施結果報告書作成
↓
・結合試験書手順書、実施結果報告書作成
↓
・総合試験書手順書、実施結果報告書作成
↓
・運用試験書手順書、実施結果報告書作成
-
スマホアプリのような小さなプログラムは一人もしくは数人で作り上げるので、とても開発なんていう言葉は似合わない。
小さなアプリの場合は顧客との認識を共有するために必要最低限の設計ドキュメントを作るだけで足りる。
<モダン・ウォーターフォールモデル>
・調査分析
↓
・要件定義/設計ドキュメント作成(人が見てわかるものならOK)
↓
・作成/試験
小さなアプリ作成でもドキュメントは作っておいたほうが良いのだ。
作成段階で顧客からこの機能も追加して欲しいとか、この機能は変更して欲しいとなった時に設計ドキュメントがあれば追加料金をもらえるわけだ。
従来のレガシー・ウォーターフォールモデルに嫌気がさすのはわかるが要件定義や設計を怠ったままアプリ作成に入るのはやめよう。
10年代に入ってアジャイル開発とかいう発注者側だけに都合が良いメソッドが流行しているが、アジャイル開発は発注者側の怠慢でありスキル不足を下請けに押し付ける悪しき慣習である。
そんな流行りには乗らずにウォーターフォールモデルに基づいて、設計を確定した後にアプリ作成を行うことを心がけて欲しい。
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