クラウドソーシングがもてはやされるのは知識の蓄積のされ方が大きく変わったことが影響している
インターネットが民間に開放されておらず、一部の大学や研究機関だけがその使用を許されていた時代があった。
インターネットに既に接続している組織にぶら下がる形式でしか新たにインターネット網に参加することができなかった時代があったのだ。
プロバイダという事業者はまだ存在しない。
1993年にインターネットが民間にも開放され、SpinやIIJというプロバイダが生まれ、民間企業がインターネットに接続できる環境が整ったのだ。
しかし個人がインターネットに接続できるようになるのは1995年にNTTがテレホーダイという電話代定額サービスを始めるまで待たなければならなかった。
そして、ADSLを東京めたりっく通信が開始し、ISDNをNTTがサービス開始し、NTTが現在主流の光ファイバー接続を開始したのだ。
1996年、NTTの未来ビジョンのPVを見る機会があった。
FTTH(光ファイバー網)が整備され、VOD(ビデオオンデマンド)で映画を楽しみ、テレビ電話で会話を楽しんだり、ネット接続されたTVからショッピングできる。そんな未来の生活が描かれていた。
64kbpsでインターネットに接続していたこの時代では、とても遠い未来に思えたものだ。
変わったのは個人の生活ばかりではない。
アプリのプログラマは所属するその企業が蓄積したプログラミング・ノウハウや、VAR契約したハードウェアベンダから提供を受けた高価なプログラミング・マニュアルだけを基にしてプログラミングしていた。
入社時には3ヶ月間かけて新入社員にプログラミングのイロハやノウハウを伝授していたのだ。
2016年現在ではどういう状況かというと、企業で働くプログラマは解らない事柄やプログラミングのアルゴリズムや実践方法をインターネットで検索し、大学生やフリーランスが著作公開しているプログラムの一部をそのままコピペして、自身のプログラムに貼り付けているプログラマが大多数であるのが実態だと思われる。
プログラミングやシステム構築の知識はインターネット上で共有され、企業内に蓄積されているのはインターネットの検索のしかたであるとか、インターネット上のどこを見れば良いかということだけであり、実質的に企業の大小に関わらず企業内にはその企業の中核技術以外には技術の蓄積がないと言って良いだろう。
例えプログラミング技術を蓄積したとしても3年で陳腐化してしまう。
企業に入社してもプログラミング技術は身につかない時代なのである。
クラウドソーシングがもてはやされるのはここまで述べてきたような知識の蓄積のされ方が大きく変わったことが影響しているのだ。
新技術をいち早く吸収しノウハウを実践するプログラマを見つけるには、英語が読めることそして、コンピュータやプログラミングの基礎を身につけていると国家が認めた公的資格である経済産業省認定の情報処理技術者資格を保持しているプログラマを見つけると良い。
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