アプリの著作権を考えるとき楽曲の著作権で考えるとわかりやすい
アプリの著作権について質問されることが多いので、ここで解説したいと思う。
「著作権」というと堅苦しい法律用語で分かりにくいが、これは「何かを作った人が社会に配布して代金を受け取る権利」である。
農家は、野菜は種や苗を育てているだけなので著作権は発生しない。
品種改良した種は特許権などの無体財産権によって保護されている。著作権とはまた別のスキームだ。
わかりやすい例えに、みんな大好きな「楽曲(ミュージック)」を考えるといい。
楽曲はCDをamazonで買ったり、iTunesなどのダウンロードで手に入れることができる。
これって、「私が買ったんだから私のものだ。著作権も私のものだ。」と思っている大人はいないと思う。
CDメディアの所有権はあなたに譲渡されたので、あなたは誰にも邪魔されず独占的に使うことができる。
しかし、CDをリッピングして他人と共有したら、数年間刑務所に収監されることになる。
なぜかと言えば、他人が持つ著作権を侵害した行為によって著作権法に違反しているからだ。著作権法には重い罰則が規定されているからね。
アプリの場合も楽曲と全く同じなんだ。
こんなアプリが欲しいと開発者に依頼してアプリを作ってもらった。
アプリや場合によってはソースファイル(ソースコード)を開発者からもらった。
アプリのソースファイルは楽曲でいうと、楽譜に当たる。
楽譜を買って、自宅で練習するのは問題ないが、公の場で演奏したり、楽譜をコピーしてヤフオクで売ったりすると罪に問われることになる。
youtubeで楽曲を演奏して公開しても良いのは、youtubeが作曲者と演奏許諾契約しているからokなだけだ。
youtubeが作曲者に楽曲使用料を払っている。
開発者から買ったアプリのソースファイルも、あなたがソースファイルからアプリを生成するのは問題ないが、ソースファイルを変更したり、ソースファイルをコピーして他人に販売すれば、自由を拘束される。
開発者にアプリ作成を依頼する個人や企業は、楽曲のレコード会社に当たる。
レコード会社は楽曲の販売管理を行うが、その楽曲の著作権は作曲者がもっている。
作曲者の許可なく楽曲を配信できないのだ。
アプリを社会に制限なく配布できるのは、それを作った開発者だけなのだ。
開発者からアプリを買ったあなたは、ライセンスに書かれた使用許諾の範囲で、ストアに掲載して配布したり、広告収入を得たりできるのである。
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