原子炉がメルトダウンして何度も大きな音と煙を噴射して爆発するという「ほぼ戦争中」の社会状況を体験することになった
1975年ぐらいからの出来事で最もびっくりしたことは、貿易センタービルにジェット機が突っ込んだことと日本の原子炉が爆発したこと。
どちらも遠くから生中継された映像をテレビ画面で見た。
米国のアルカイダテロは遠くの知らない国の出来事で、「これ本当に現実に起こったのか?」というリアルなVR映画を見たような感情だったけれど、日本の原子炉爆発は遠くの出来事ではなく行ったこともある福島での出来事であり、自分の体験としても原子炉爆発はスーパーの棚から食品や米が全くなくなるという現象として自分の身に降りかかった。
もともと買い出しはまとめて1週間分を買い出しするので、あの時は原子炉が爆発して数日後に近くのスーパーに行ったところ、お米はないし、多くの棚にはいつもの商品が置かれておらず空っぽの棚ばかりが並んでいた。
目当ての米は買うことができず、食パンが数斤残っていたので、それを買った。
レジにはそれまで見たこともないぐらい長い列ができていた。
レジのお兄さんに「お米はいつ頃入荷しますか?」と聞いたのを覚えている。
一週間の間、一食につきパンを一枚づつ食べる日が続いた。
ビルや商業施設がどこも照明を削り薄暗くなった。
オフィスも家庭も電気を使えるのは一日に数時間だけだった。
東京の経済活動は全てが止まった。
暖房機器も使えず毛布にくるまって一日過ごした。
電気が使える時間にMacbook Airに充電して、毛布にくるまりながらアプリを作っていた。
その年の3月中旬は、例年以上に寒く感じた。
祖母から大正時代に起きた関東大震災の時に線路に逃げて難を逃れた話を聞かされていたが、私が生きているこの平成時代に、発電所の原子炉がメルトダウンして何度も大きな音と煙を噴射して爆発するという「ほぼ戦争中」の社会状況を体験することになったのだ。
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