国家認定プログラマ - アプリ作成依頼の指標
国家認定プログラマ
攻殻機動隊という近未来を描いたアニメでは、プログラマは「国家認定プログラマ」とそうでない普通のプログラマに二分されて描かれている。
国家認定プログラマは海外への渡航や亡命が厳しく制限され、その能力が外国政府の手に渡ることを防いでいる。
SFの夢物語と思うかもしれないが、日本では既に国家認定プログラマという人たちが存在している。
日本国の経済産業大臣が認定する情報処理技術者だ。
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私が、22年前に経済産業大臣認定第1種情報処理技術者試験に合格した時は出願者に対する合格率が6%台だった。
10万人以上が応募して合格者が6000人という超難関だった。
その翌年から試験内容などが変わってしまい、最後に輩出された第1種情報処理技術者となった。
現在でも情報処理技術者試験は存在してはいるが、合格率20%以上のかなり平易な試験になってしまった。
裁判官や弁護士になるための司法試験がそうであるように、試験内容を平易にして大量に合格者を輩出することは社会に対して良い影響は与えることはない。
プログラミングを勉強するために専門学校に行くというのはあまり賛成しない。
20年前にはありえないことだったが、21世紀の今では世界中の人々が無償で知識を共有してくれている。
数万円の中古のコンピュータが一台あれば、勉強はいくらでも可能だからだ。
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タクシードライバなどと異なり、プログラマは免許制ではないので、国家認定プログラマでなくてもアプリ作成を受注することができてしまう。
しかし、出来上がったアプリを見て、こんなはずではないと思っても後の祭りとなってしまう。
アプリというのはスマホという名のコンピュータで動くものであるので、(ノイマン・アーキテクチャ)コンピュータでアプリはどのように動くのかを知らないでアプリを作ってしまうと急にアプリがフリーズしたり、動作が遅かったりという結果になってしまうのだ。
第三者がアプリ作成を依頼するプログラマを見つけるときには、アプリ作成の経験や実績で依頼するかの判断をする人が多いようだ。
アプリはいちおう作ることができても、スマートフォンというノイマン・アーキテクチャのコンピュータを理解した人が作らないと、細かい点で使いづらいアプリが出来上がってしまう。
・コンピュータはなぜ動くのか
・CPUはどうやって動いてるのか
・内部メモリはアプリによってどんな風に使われるのか
・画面はどうやって表示されているのか
・オペレーティングシステムは何をして何をしないのか
・WIFIやBluetooth、4Gはどうやって通信してるのか
コンピュータ知識とプログラミング技能が一定のレベルを超えているかどうかの判断指標となる国家認定試験に合格しているかどうかは、アプリ作成を依頼する際に重要な指標となるのだ。
経済産業大臣が認定する情報処理技術者資格のうちプログラマが所持すべき資格を掲載しますので、アプリ作成を依頼する際にはプログラマに所持しているかどうかを確認することをお勧めします。
<アプリ作成を依頼するプログラマが所持すべき資格一覧>
\*取得時期によってその名称が変わっている。
・第1種情報処理技術者 (1969年(昭和44年)から1994年春まで)
・アプリケーションエンジニア(1994年秋から2008年)
・エンべデッドシステムスペシャリスト (2001年から・2016年現在受験可能な資格)
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<アプリ作成を依頼するプログラマが持つべきでない資格、または持っても意味のない資格、技術不足である資格>
・特種情報処理技術者 (公務員用の資格)
・システムアナリスト
・システム監査
・プロジェクトマネジャ
・システム運用管理
・ネットワークスペシャリスト
・データベーススペシャリスト
・情報セキュリティスペシャリスト
・初級シスアド
・上級シスアド
・情報セキュアド
・ITパスポート
・情報セキュリティマネジメント
・ITストラテジスト
・システムアーキテクト (アプリを作れもせず、ただかっこいい肩書きに拘る人が取りたがる資格)
・ITサービスマネージャ
<アプリ作成を依頼するプログラマにとって途上であり、技術不足である資格>
・第2種情報処理技術者
・プロダクションエンジニア
・ソフトウェア開発
・基本情報技術者
・応用情報技術者 (アプリを作るには知識と技術が不足している。)
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